シャフトのテーパーとパラレルについて…
[2009年10月30日(金)]
最近よくご質問をいただくのですが…
シャフト…
特にアイアンのスチールシャフトのことなのですが…
「テーパーとパラレルの違いは何?」
というご質問をよくいただきます。
以前にも少しブログで触れたことがございます。
↓↓↓まだ読んでない方は、一度見てね!
「ダイナミックゴールド」のシャフトの硬さについて
以前は、別のテーマの中で少しだけ触れてみたのですが…
今回はもう少し詳しく説明します!
この2種類のシャフトは、いろいろなメーカーさんから出ていると思います。
代表的なのは、トゥルーテンパー社でしょうか?
ということで!
トゥルーテンパー社のカタログを見てみますと、説明がありますが、ちょっと簡単にまとめてみました。
ティップのテーパーとパラレルの違いとは?
テーパーシャフト
先端部からグリップ側に向かって径が太くなっていくシャフト
番手別に設計されており、長いものから短いものまですべて同じ重量になっています。
パラレルシャフト
先端部からファーストステップまで同じ太さになっているシャフト
パラレルシャフトは重量が1つのシングルシャフト。
つまり、番手別ではなく1種類のシャフトをチップ側で書く番手に合わせて、カットして使うシャフトです。
例えば…
#3アイアンの場合、ティップ部を1インチカット
#9アイアンの場合になると、ティップ分を4インチカット
という感じで使うシャフトです。
バット部をカットすることになり、ショートアイアンになるにつれてカットする量が増えますから、当然シャフト重量も軽くなっていきます。
どちらのシャフトも、このままヘッドに装着した時点で、出来上がりではなく、シャフトの長さを調整するには、バット部をカットして長さを決める必要があります。
とまぁ〜簡単に説明すると、こんな感じでしょうか?
で!カタログには…
その他にも…
『テーパーとパラレルですが、シャフト性能上、大きく変わることはありません。』
っていう但し書きがありますが…
う〜ん…
この但し書きの意図は…
まぁ〜なんとなくわかるんですけど…
シャフトの重量が変わっていくだけでも大きく性能変わっているような???
まぁ〜そのあたりは、この後ゆっくりご説明ということで…
パラレルシャフトですが、カタログやオフィシャルHPにも書いてありますが…
トライゴールドやGS95のようにパラレルでも番手別設計になっているシャフトもあります。
えっとぉ〜 他のシャフトメーカーから出ているシャフトにもパラレルで番手別設計になっているシャフトはありますよ!
どこのシャフトか、気になる方は、探してみてね!
すぐ見つかると思いますが…
と!いうことで!
基本的なテーパーとパラレルの違いわかりましたか?
でも…
同じシャフトで、全く違う作りの物が2種類あって…
しかも!性能的に同じ???
なんか、いまひとつピンとこないですよねぇ〜
どちらか片方で充分じゃないでしょうかねぇ〜
もしくは、違う種類のシャフトとして売り出したほうがわかりやすいと思うんですけどねぇ〜
それに…
ダイナミックゴールドのように、パラレルとテーパーの2種類あるシャフトで…
ほとんどのメーカーさんは、テーパーシャフトを採用していますよねぇ〜
番手別パラレルシャフトは、別にして、1種類しかないパラレルシャフトを使っているクラブってめったに見当たらないと思うんですけどね?
何ででしょうね?
ちなみに…
ウッド用は、パラレルシャフトなんですよねぇ〜
これも不思議???ですよね?
ってことで…
私の知っている限りのことになりますが、もうちょっと掘り下げてみたいと思います。
ということで!
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テーパーシャフトとパラレルシャフト
一番大きな違いは、番手別設計かそうでないかってところでしょうか?
その面では、やはりテーパーシャフトのほうがいいかなって思うんですけどね?
パラレルシャフトのメリットとしては、1種類のシャフトで何番アイアンにも対応するという点では、作る側にしてみれば、在庫に何種類も持つ必要がないので、便利といえば便利なんですよねぇ〜
シャフトが折れて交換する必要がある時も、やはり何番用って専用シャフトではなく1本あればすべての番手をカバーできるって意味では、製作者サイドとしてはすごく便利なシャフトではあるんですけどね?
う〜ん
私個人としては…
アイアン用にパラレルシャフトってあまり使わないですねぇ〜
理由は、まず…
現在のトゥルーテンパー製のパラレルシャフトは、どうかわからないですが…
昔から、テーパーシャフトのほうが、腰がしっかりしているからでしょうか?
私がこの仕事をするようになって28年がたちますが…
それ以前からこの2種類は存在していました。
当時は、同じシャフトで同じフレックスでも、なぜかステップが違ったり、太さが違ったり…
って感じでした…
理由は、わかりませんが、まだまだ職人見習いの私でも硬さや腰の違いがはっきり分かるほどの違いがありました。
当時は、ユニタイズドとかユニットって呼んでましたよねぇ〜
ダイナミックゴールドのラベルには、
『S-300U』って感じで…
『U』の文字で差別化していました…
たぶん…
このラベル…探せばうちの工房のどこかにあるんじゃないかなぁ〜
シャフトも探せばあるかも…
たぶん…
当時、アメリカのメーカーなんかは、パラレルシャフトを採用しているところ多かったですねぇ〜
たしか…
帝王のリミテッドエディションもパラレルだったように記憶しています…
日本のメーカーだとダンロップのプロモデルなんかもパラレルの時代ありましたねぇ〜
理由は…
聞いたわけじゃないのでわかりませんが…
値段が安かったからかなぁ〜
なんて…
まぁ〜
昔話は置いておいて…
やはりシャフトにテーパーが付いているのといないのでは、硬さというか腰に違いが出るのではないかなぁ〜
なんて思います。
プロジェクトXなんかは、番手別にテーパー角を変えて硬さやしなりを調整しているみたいなので、やはりスチールシャフトのテーパーってシャフトの硬さに影響力を持っているんだと思いますよぅ〜
それに…
同じシャフトのチップ側の長さを切ることによって番手を作るので、先にも書きましたが、短いシャフトほど軽くなっていくということになりますよねぇ〜
これにもメリットデメリットはあると思うのですが…
私個人の考えでは、短いシャフトになるにつれて、シャフトが硬くなるほうがいいのではないかと思うのですが、それに平行してシャフトも重くなるほうが、自然かと思うんですよね?
カタログ上は、テーパーシャフトの場合、全番手同じ重さになるとありますが…
長いシャフトと短いシャフトを同じ重さで作る場合…
短いシャフトのほうが肉厚を厚くしなければ同じ重さにならなくなりますよね
当たり前なんですけどねぇ〜
ってことは番手別の硬さの調整もシャフトのステップ(節)以外にも調整する場所があるわけで…
シャフトを作る上にもバリエーションが増えると思うんですよ。
では!
パラレルシャフトでも、番手別に設計されたものはどうでしょう?
確かにこれならテーパーシャフトと同じ用に作ることができますよねぇ〜
でもね?
第一ステップまでの形状の違いって… やはりテーパーシャフトとは、根本的に違うと思うんですよ。
やはりテーパーが付いていたほうが、しっかりしたシャフトになると思います。
もちろん逆にしなやかなシャフトを作る場合には、パラレルに作ったほうが、有効的ななのかもわかりませんね?
それと…
チップ径の違いがありますよねぇ〜
テーパーの場合 9.0mmというのが一般的なのに対して
パラレルの場合、9.4mmとかなり太さが違うんですよ〜
もちろんどちらも利点はあると思うのですが…
やはりスチールシャフトの場合、9.0mmチップのほうがスタンダードってことになると思うんですよねぇ〜
あまりお勧めではありませんが、カーボンシャフト用のヘッドをスチールシャフトにリシャフトする場合や、海外生産のアイアンヘッドやカーボンシャフトとスチールシャフトどちらもつけえるように重量調整されたヘッドなどは、パラレル径のほうが、組み立てしやすいかと思います…
なんかあまり決定的にどちらがよいとは、言いませんが…
私個人の考えでは、やはりテーパーシャフトのほうがいいんじゃないかなぁ〜
って感じます。
なので…
実際のところパラレルシャフトでのアイアンセットの新品の組み立てってここ20年くらいは、ないですねぇ〜
確かに昔は、パラレル(当時は、ユニットって呼んでましたが)での注文もあるにはありましたけど…
そんな人ってホントマニアックな人だったり…
おそらく現在ほとんどの大手メーカーさんがテーパーシャフトを採用しているのも同じような理由でしょうね?
確かにパラレルシャフトのほうがコスト的には、安上がりだと思うのですが…
今の時代…
同一シャフトを番手別にカットして使うより、最初から番手別になっているほうが、カットする手間も省けるので、そちらのほうがコスト削減になるんじゃないかな?
まぁ〜そのあたりが理由だと思うんですけどね?
あと…
ウッドはなぜパラレルシャフトなのか???
たぶん…
ウッド用のテーパーシャフトって昔はあったんですよ…
そうそう!
ウッド用=パーシモン用ってことなんですけどね?
パーシモン用のスチールシャフトって言い方もどうかと思うのですが…
私の知る限りでは、パーシモン全盛期のころは、ほとんどの場合がテーパースアフトを使っていました。
もちろん今のウッド用シャフト(チップ径が8.4mm)っていうのもありましたが、一般的にはあまり採用はされていなかったですねぇ〜
パーシモンに装着するには、太かったですし、今の金属製ウッドと違いヘッドの中へ入る部分が長かったので、やけに硬く仕上がってしまったり…
やはりシャフトに腰がなかったりと…
理由はたくさんありますが、実際使ってみるとやはりデメリットのほうが多かったように思います。
ではなぜ、そんなデメリットの多いシャフトが今では、スタンダードなのか?
当時、金属製ヘッドが出始めたころは、テーパーシャフトに装着されたものもあったんですが、パーシモンヘッドのようにヘッドに装着される部分が短いこともありそのまま装着してしまうとシャフトが柔らかく仕上がっちゃったんですよねぇ〜
パラレルシャフトのほうが硬さや装着時の接着面や作業のしやすさなどを考えると都合がよかったんでしょうね?
それで今でも8.4mmチップっていうのがスタンダードなんじゃないかな?
(私の想像ですけど…)
でもやはりスチールシャフトのパーシモンとパラレルシャフトのメタルウッドでは、シャフトの硬さや挙動が違っていたので、当時のゴルファーは、ちょっと戸惑ったのも事実です…
かなり難易度高いのですが、そういう方のために
当時メタルヘッドにパーシモン用の細いシャフトをちょっと強引にリシャフトしてあげていました。
やはり世間的には、全く流行っていませんでしたが、うちの工房では、それがスタンダードでしたよう〜
ってまぁ〜
私が知る限りのテーパーシャフトとパラレルシャフトのお話でしたが…
まぁね
確実にウラ取ってあるお話じゃないので、事実と多少違っているかもわかりませんが、だいたいこんな感じだと思います…
たぶん…
でわ!今日も!
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