最後
2011年03月31日(木)
今日でGDOブログも最後ですね、コルレオーネXです、
こんにちは。
いよいよ今日でGDOブログも最終日で私としてもこの更新で
最後です。
このブログを始めたのが確か2008年の秋で、そこから約2年半続けて
きました。ここまでこのブログを通じて色んなことがありました。
旧知の方にブログで再会したり、ゴルフのサークルに入ったり、
読書を始めたのもこのブログのネットワーク無しにはなかったかも
知れません。
楽しかったです、GDOブログ。
その中でも、自分の中で新たな発見だったのが文章を書くことの
楽しさを発見です。去年の5月から“小説風記事”と言うのを書き始めて
結局20数作は書いたでしょうか。皆さんのあたたかい評価が力になった
ことは言うまでもありません。GDOブログでは小説を書いてる方って
かなり少なくて、私自身、その位置づけは結構気に入ってました。
そういう意味では最後の記事も小説風記事にしたいと思っておりまして、
かなり時間に制限がある中でちょこっと書いてみました。
ちなみにテーマもGDOブログ最後というのは関係ないし、結局、プロットを
作るのに手間取って書ききれなくて、アメブロに続きを書くことになりそうです。
皆さん、今までお世話になりました。お元気で。
古本屋
桜が太陽のエネルギーを少しずつ吸収している音が聞こえて来そうな季節、
カーテンの隙間から暖炉の暖かさを帯びたような日の光がさしこんでいる。
岡本真一郎は柔らかい光の中で暫しの二度寝を楽しんでいた。妻と娘は
昨日から妻の実家に帰省している。妻の実家は小さな遊園地併設の動物園
まで歩いていける距離にあり、夜まで遊んでも渋滞に悩まされたり、眠って
しまった娘をおぶって満員の電車に揺られたりということもないので年に何回
か妻と娘は泊りがけで実家に帰るのが通例だ。岡本も義理の父母とうまくいっ
てない訳ではなかったが、泊まりがけで行くとなるとやはり気詰まりだ。
妻も実家に帰るとなれば、三食・昼寝・子守り付きなわけで、そういう
意味では、妻達が実家に帰る時は岡本は必要とされてはいなかった。
もちろん岡本も妻と娘のことを愛していたが、自分一人で楽しめる時間が
極端に減ったのは、岡本にとっては大きな誤算だった。後悔とは違うの
だろうが、裏に線路が走っているとは知らずに家を買ってしまった人の
気持ちに近いのではないだろうかとすら思えてくる。年に何回もあるわけ
ではないこんな時くらい束の間の独身を謳歌したい。暖かい毛布の中で
薄ぼんやりとした頭で今日の予定を考えた。
(ゴルフの練習にでも行くか・・・・・)
若い頃に趣味で始めたゴルフ、元々の運動神経の良さもあってか、今では
上級者と呼ばれる程度の腕前にはなっている。岡本が勤める会社は全日本
実業団対抗ゴルフ選手権の常連で社内でのゴルフ熱も熱い。来月には秋の
予選開始に向けて、社内出場選手の一次選考もかねた合宿が行なわれる予定
になっているのだ。岡本の会社は上位進出の常連ではあるものの、優勝を
したことは無く、今年こそという気持ちは言葉にしなくとも、出場するで
あろうメンバーからは熱となって伝わって来ていた。熱を発しているメン
バーの中心とも言える存在の岡本は、ここ数年毎週の週末ラウンドもしく
はレンジでの練習は欠かしたことは無かった。それによって妻と娘にもし
かしたら寂しい思いをさせているかも知れないとは思ってはいたが、それに
よってゴルフの熱は冷まされることはなかった。ただ今日の朝はどうも体が
だるく、思いキャディバッグを担いで練習場に行く気が起きない。それは
昨夜から冷え込んだ空気がそうさせているのか、それ以外の理由があるのか
は岡本自身にも分からなかったが、とりあえず今しばらくは蓑虫みたいに
毛布にくるまっていることにする。
今、何時だろうか。カーテンの隙間から差し込む日の光はその強さを増して
いる。体のダルさは相変わらずだったが。
徐々に目が覚めてくると、ゴルフの練習にまでは行かないまでも、せっかくの
一人の休日、何かしないともったいない気がしてくる。
(久しぶりにゆっくり読書をするなんてのも悪くはないなぁ・・・・・・)
岡本は一人頷くと、カーテンを引いたままの部屋で着替え始めた。岡本は
電車で数駅離れたターミナル駅にある、大型書店に行くことが多かったが
今日は体のダルさもあり、そこまでの気持ちは湧いて来ない。とりあえず
話題の新刊でなくとも、ゆっくりビールを飲みながら活字が追えれば良い
ので、古本屋で十分だ。駅の向こう側に入ったことはないが古本屋がある
ことは知っている。岡本は身支度を整えることを完了し、古本屋目指して
歩き始めた。
ちょっとカビ臭い感じのする店の中に入る。レジのところには店主らしき
人物がアンティークのウッドチェアに腰かけ、何か本を読んでいる。それだけ
ならよくある古本屋だが、ここの亭主はイデタチからしてちょっと違う。
ダークネイビーのスーツにワインレッドのネクタイし、髪は7:3に分けて
いると言うよりは整髪料でなでつけている感じだ。太い黒縁の眼鏡の向こうに
見えるその目は生真面目なサラリーマンのそれを思わせた。どう見てもカビ
臭いこの店の空気に馴染んでいるようには見えなかった。店主らしき人物は
岡本に一瞥をくれるとすぐに手元の本に視線を移した。
〈アメブロに続く〉
こんにちは。
いよいよ今日でGDOブログも最終日で私としてもこの更新で
最後です。
このブログを始めたのが確か2008年の秋で、そこから約2年半続けて
きました。ここまでこのブログを通じて色んなことがありました。
旧知の方にブログで再会したり、ゴルフのサークルに入ったり、
読書を始めたのもこのブログのネットワーク無しにはなかったかも
知れません。
楽しかったです、GDOブログ。
その中でも、自分の中で新たな発見だったのが文章を書くことの
楽しさを発見です。去年の5月から“小説風記事”と言うのを書き始めて
結局20数作は書いたでしょうか。皆さんのあたたかい評価が力になった
ことは言うまでもありません。GDOブログでは小説を書いてる方って
かなり少なくて、私自身、その位置づけは結構気に入ってました。
そういう意味では最後の記事も小説風記事にしたいと思っておりまして、
かなり時間に制限がある中でちょこっと書いてみました。
ちなみにテーマもGDOブログ最後というのは関係ないし、結局、プロットを
作るのに手間取って書ききれなくて、アメブロに続きを書くことになりそうです。
皆さん、今までお世話になりました。お元気で。
古本屋
桜が太陽のエネルギーを少しずつ吸収している音が聞こえて来そうな季節、
カーテンの隙間から暖炉の暖かさを帯びたような日の光がさしこんでいる。
岡本真一郎は柔らかい光の中で暫しの二度寝を楽しんでいた。妻と娘は
昨日から妻の実家に帰省している。妻の実家は小さな遊園地併設の動物園
まで歩いていける距離にあり、夜まで遊んでも渋滞に悩まされたり、眠って
しまった娘をおぶって満員の電車に揺られたりということもないので年に何回
か妻と娘は泊りがけで実家に帰るのが通例だ。岡本も義理の父母とうまくいっ
てない訳ではなかったが、泊まりがけで行くとなるとやはり気詰まりだ。
妻も実家に帰るとなれば、三食・昼寝・子守り付きなわけで、そういう
意味では、妻達が実家に帰る時は岡本は必要とされてはいなかった。
もちろん岡本も妻と娘のことを愛していたが、自分一人で楽しめる時間が
極端に減ったのは、岡本にとっては大きな誤算だった。後悔とは違うの
だろうが、裏に線路が走っているとは知らずに家を買ってしまった人の
気持ちに近いのではないだろうかとすら思えてくる。年に何回もあるわけ
ではないこんな時くらい束の間の独身を謳歌したい。暖かい毛布の中で
薄ぼんやりとした頭で今日の予定を考えた。
(ゴルフの練習にでも行くか・・・・・)
若い頃に趣味で始めたゴルフ、元々の運動神経の良さもあってか、今では
上級者と呼ばれる程度の腕前にはなっている。岡本が勤める会社は全日本
実業団対抗ゴルフ選手権の常連で社内でのゴルフ熱も熱い。来月には秋の
予選開始に向けて、社内出場選手の一次選考もかねた合宿が行なわれる予定
になっているのだ。岡本の会社は上位進出の常連ではあるものの、優勝を
したことは無く、今年こそという気持ちは言葉にしなくとも、出場するで
あろうメンバーからは熱となって伝わって来ていた。熱を発しているメン
バーの中心とも言える存在の岡本は、ここ数年毎週の週末ラウンドもしく
はレンジでの練習は欠かしたことは無かった。それによって妻と娘にもし
かしたら寂しい思いをさせているかも知れないとは思ってはいたが、それに
よってゴルフの熱は冷まされることはなかった。ただ今日の朝はどうも体が
だるく、思いキャディバッグを担いで練習場に行く気が起きない。それは
昨夜から冷え込んだ空気がそうさせているのか、それ以外の理由があるのか
は岡本自身にも分からなかったが、とりあえず今しばらくは蓑虫みたいに
毛布にくるまっていることにする。
今、何時だろうか。カーテンの隙間から差し込む日の光はその強さを増して
いる。体のダルさは相変わらずだったが。
徐々に目が覚めてくると、ゴルフの練習にまでは行かないまでも、せっかくの
一人の休日、何かしないともったいない気がしてくる。
(久しぶりにゆっくり読書をするなんてのも悪くはないなぁ・・・・・・)
岡本は一人頷くと、カーテンを引いたままの部屋で着替え始めた。岡本は
電車で数駅離れたターミナル駅にある、大型書店に行くことが多かったが
今日は体のダルさもあり、そこまでの気持ちは湧いて来ない。とりあえず
話題の新刊でなくとも、ゆっくりビールを飲みながら活字が追えれば良い
ので、古本屋で十分だ。駅の向こう側に入ったことはないが古本屋がある
ことは知っている。岡本は身支度を整えることを完了し、古本屋目指して
歩き始めた。
ちょっとカビ臭い感じのする店の中に入る。レジのところには店主らしき
人物がアンティークのウッドチェアに腰かけ、何か本を読んでいる。それだけ
ならよくある古本屋だが、ここの亭主はイデタチからしてちょっと違う。
ダークネイビーのスーツにワインレッドのネクタイし、髪は7:3に分けて
いると言うよりは整髪料でなでつけている感じだ。太い黒縁の眼鏡の向こうに
見えるその目は生真面目なサラリーマンのそれを思わせた。どう見てもカビ
臭いこの店の空気に馴染んでいるようには見えなかった。店主らしき人物は
岡本に一瞥をくれるとすぐに手元の本に視線を移した。
〈アメブロに続く〉
Posted by コルレオーネX at 16:24

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