不透明決着……って
【2009年11月16日(月)】
日曜日、クルマの商談が思いのほか早くまとまったので、カミさんのリクエストで映画に付き合うことになりました。
タイトルは「笑う警官」。
何の予備知識もなかったので、ナンセンスコメディか何かかな……と思ったのですが、オープニングで「監督 角川春樹」とわかり、ちょっとイヤな予感。
「過去に面白い角川映画ってあったかな?」なんてことが頭をかすめます。
ぜんぜん、コメディーではなく、サスペンスものでした。
サスペンスは嫌いではないのですが、ちょっと最近のサスペンス映画については、あまり好きになれないところがあります。
それは何かというと不透明決着。ゼブラーマンではないですが、「白黒はっきりつけようぜ」って感じがしてしまうのです。
今日の映画もまさにそういう感じでした。ちょっと序盤のあらすじを……。
北海道警上層部が多額の裏金を私的に流用しているという疑惑が浮上し、現職警官が証言台に立つ「百条委員会」なるものが開かれることになる。
その直前、札幌市内のアパートで北海道警生活安全課の美人女性警官が絞殺される。
通報によってかけつけた大通署の刑事が現場検証を行っていると、ほどなく道警上層部の人間が現場に現れ、所轄刑事は現場を去るように命じられる。上層部がいきなり現れるという状況に、所轄刑事は不信感をつのらせる。
署に戻った刑事2人は佐伯(大森南朋)に状況を報告。佐伯は裏に何か重大な事実がひそんでいるとの疑惑を深める。
その数時間後、美人警察官殺しの犯人が、元交際相手の津久井巡査(宮迫博之)と断定され、なぜか射殺命令が……。
疑惑を深めた佐伯は大通署の小島(松雪泰子)らを元道警の警察官(大友康平)が経営するバーに誘い、協力を要請。殺人事件と百条委員会の関係を疑う。そして、バーの奥から津久井も現れ、津久井の口から「百条委員会に呼ばれている。殺人事件と自分は全く関係ない」ということが語られる。
このあたりまでは結構ワクワクしながら見ていました。
通常なら、ここから警察上層部VS現場の刑事みたいな構図で痛快に話が進んでいくのですが……。
まずバーに集まった所轄の刑事たちが協力を承認しておきながら、自己保身を図ろうとして、こそこそ携帯でどこかに電話していたり……という場面があります。それも一人ではなく、複数が。この時点で誰が主役の佐伯の味方で、誰が敵なのかがあいまいになります。それでも最後にすっきり整理されればいいのですが……。「すいません、自分、ちくりました」なんて告白するヤツまで出てきて、おいおい……って感じです。
チクリ合戦は最後まで続きます。のみならず、佐伯や津久井と警察上層部のただならぬ関係まで浮上し、上層部のキャリア同士の軋轢などもからみ、もうしっちゃかめっちゃかな感じです。それでも最後にスッキリさせてくれれば……という一縷の望みを持って見続けたのですが……。
ダメでした。RPGでラストのボスキャラを倒したと思ったら、裏の世界があって、最終ボスはまだいますよ……みたいな結末です。最近の映画ではこの種のエンディングは比較的多く、「興行成績が良ければ、続編を作ろうかな」なんていう思惑が見え隠れしたりします。
そんなことは考えずに、まずは一本の映画としての完成度高めてくれよ……と思います。
昔から純文学と呼ばれるものが苦手でした。結論をはっきり言わず読者に委ねているような感じが何となく好きになれないのです。「お前の読解力がないからだ!」と言われればあやまるしかないのですが、どうも文芸評論家と呼ばれる人々の言っていることも、「そんなに勝手に解釈して、わかったような気になるっていうのは、どうなの?」と感じさせられることが多かったです。
というわけで、映画においても極力、文芸作品は避けて通るようにしているのですが、どうも最近は娯楽作品が文学の悪しき影響を受けているような。
不透明決着にしておいて、「おい、君たちにわかるかい?」って言っているような製作者の態度が見え隠れして、なんとも不愉快な気分になります。
もっと単純に痛快だったり、笑えたりする娯楽作品をお金かけて作ってくれないかな〜などと考えてしまいます。
タイトルは「笑う警官」。
何の予備知識もなかったので、ナンセンスコメディか何かかな……と思ったのですが、オープニングで「監督 角川春樹」とわかり、ちょっとイヤな予感。
「過去に面白い角川映画ってあったかな?」なんてことが頭をかすめます。
ぜんぜん、コメディーではなく、サスペンスものでした。
サスペンスは嫌いではないのですが、ちょっと最近のサスペンス映画については、あまり好きになれないところがあります。
それは何かというと不透明決着。ゼブラーマンではないですが、「白黒はっきりつけようぜ」って感じがしてしまうのです。
今日の映画もまさにそういう感じでした。ちょっと序盤のあらすじを……。
北海道警上層部が多額の裏金を私的に流用しているという疑惑が浮上し、現職警官が証言台に立つ「百条委員会」なるものが開かれることになる。
その直前、札幌市内のアパートで北海道警生活安全課の美人女性警官が絞殺される。
通報によってかけつけた大通署の刑事が現場検証を行っていると、ほどなく道警上層部の人間が現場に現れ、所轄刑事は現場を去るように命じられる。上層部がいきなり現れるという状況に、所轄刑事は不信感をつのらせる。
署に戻った刑事2人は佐伯(大森南朋)に状況を報告。佐伯は裏に何か重大な事実がひそんでいるとの疑惑を深める。
その数時間後、美人警察官殺しの犯人が、元交際相手の津久井巡査(宮迫博之)と断定され、なぜか射殺命令が……。
疑惑を深めた佐伯は大通署の小島(松雪泰子)らを元道警の警察官(大友康平)が経営するバーに誘い、協力を要請。殺人事件と百条委員会の関係を疑う。そして、バーの奥から津久井も現れ、津久井の口から「百条委員会に呼ばれている。殺人事件と自分は全く関係ない」ということが語られる。
このあたりまでは結構ワクワクしながら見ていました。
通常なら、ここから警察上層部VS現場の刑事みたいな構図で痛快に話が進んでいくのですが……。
まずバーに集まった所轄の刑事たちが協力を承認しておきながら、自己保身を図ろうとして、こそこそ携帯でどこかに電話していたり……という場面があります。それも一人ではなく、複数が。この時点で誰が主役の佐伯の味方で、誰が敵なのかがあいまいになります。それでも最後にすっきり整理されればいいのですが……。「すいません、自分、ちくりました」なんて告白するヤツまで出てきて、おいおい……って感じです。
チクリ合戦は最後まで続きます。のみならず、佐伯や津久井と警察上層部のただならぬ関係まで浮上し、上層部のキャリア同士の軋轢などもからみ、もうしっちゃかめっちゃかな感じです。それでも最後にスッキリさせてくれれば……という一縷の望みを持って見続けたのですが……。
ダメでした。RPGでラストのボスキャラを倒したと思ったら、裏の世界があって、最終ボスはまだいますよ……みたいな結末です。最近の映画ではこの種のエンディングは比較的多く、「興行成績が良ければ、続編を作ろうかな」なんていう思惑が見え隠れしたりします。
そんなことは考えずに、まずは一本の映画としての完成度高めてくれよ……と思います。
昔から純文学と呼ばれるものが苦手でした。結論をはっきり言わず読者に委ねているような感じが何となく好きになれないのです。「お前の読解力がないからだ!」と言われればあやまるしかないのですが、どうも文芸評論家と呼ばれる人々の言っていることも、「そんなに勝手に解釈して、わかったような気になるっていうのは、どうなの?」と感じさせられることが多かったです。
というわけで、映画においても極力、文芸作品は避けて通るようにしているのですが、どうも最近は娯楽作品が文学の悪しき影響を受けているような。
不透明決着にしておいて、「おい、君たちにわかるかい?」って言っているような製作者の態度が見え隠れして、なんとも不愉快な気分になります。
もっと単純に痛快だったり、笑えたりする娯楽作品をお金かけて作ってくれないかな〜などと考えてしまいます。





