Wilson KCV CS
2009年07月09日(木)
Wilson KC Putterといってもご存じの方は数少ないと思う。かくいう私も雑誌で見て、コンセプトは面白いなとは思ったけれども、それっきり忘れていた。正直試したい気持ちはあったのだけれども、値段と欲が釣り合わなかったということだ。今回手に入れたのも、いつものごとくオークションを徘徊中に、信じられない値段で出ていたので落札してだけである。世はPRGRの03−CSブームで左右対称形状の小ぶりなマレット、センターシャフトがもてはやされていて、到底そっちは手が出ないのでこれにしたという事もある。

ネガティブな羅列だけれども、実は手にするとこれがすこぶる良い。カスタムフィット・パターデザイナー カーク・カリー(KIRK CURRIE =KC)って言う方は全く存じ上げなかったけれども、すこし軽く考えていた自分が恥ずかしい位、ヘッドの出来は良く感じる。よくある鋳造ボディの、フェースミルドパターかなと思っていたら、どう見てもフルミルドだし、構えるとヘッドの大きさは小ぶりながら自然で、3本のサイトラインもそれを邪魔しない、むしろアライアメントが取りやすい良いバランスで彫刻されている。ボールとのバランスも抜群だ。センターシャフトはソリッドな打感のイメージだけれども、深いフェースのミルドはこちらも絶妙な塩加減で右手へのフィーリングを怠らない。残すべき震動はちゃんと残し、いたずらに柔らかいだけではない。マーケット的には成功だったとは言えないと思うが、大変完成度の高いパターと感じる。先端のみが細く仕上げられたシャフトも影響しているだろうけど、このあたりにも、いい加減に作ったものではなく、ちゃんとパターに求められる要素を検証し、テストされて作られた、きちんとした道具であることが容易に想像できる。

そして、このパターの最大のポイントはウエイトシステムにある。ヘッド側には3段階の錘が用意され、ヘッド重量の変化が可能だ。ここまではよくあるシステムなのだけど、このKCはここからが違う。グリップ側にも錘を入れる事が出来るのだ。こちらは15g〜100gまでの6段階、カウンターバランスが楽しめるというわけだ。最近良くバランスなんてあまり気にしない方が良いと聞くことが多いけど。僕はショートゲーム全般において、バランスはとても重要な要素と感じている。これがパター1本で自在に操れるのだからとても楽しい。ヘッドもシャフトも長さもグリップも同じだから、バランスを変えることによるボールの転がりや、フィーリングの違いなどが定点観測できるからだ。若干の面倒くささはあるものの、錘を変化させることで、全く性格の違うパターに変身する様は、ある意味今までの概念を壊してしまうほどだった。

もう一つ、パターにおいて手元重量の重要性を気づかせてくれたのもこのパターかもしれない。グリップ側を重くすることで総重量を上げ、慣性モーメントを上昇させる。同時に、ヘッドを軽めに設定し操作性を確保する。この効果は予想以上で、手元をなるべく動かさない事でヘッドを大きく動かすこと、手の細かい動きのブレを解消し、ヘッド軌道を安定させること、芯を外した時のフェース面のブレを最小限に抑えることなど、とても有効な効果を得ることが出来た。
苦言を言えばそのグリップとシステムの錘が少しチャチなところ、それとグリップ交換の術が無いこと。グリップは革巻風で柔らかく、ややファットな印象だけれども太すぎることはない。市場にはスペアのグリップがリリースされていないので、これを交換する時はどのようにすればよいか非常に悩むところではある。それから些細なところだけれども、これら部品を入れる袋はとても質の高いものなのに、この部品が実に安っぽい。見えないところだけれども、それだけに安っぽいのは御免蒙りたいところだ。
一世を風靡し、今もかつてのモデルはコレクターを魅了してやまない、Wilsonの底力を感じずにはいられない逸品ではないかと思う。キャスコの傘下に入ったようだけれども、ウエッジもあの千葉氏のグラインドが入った物が出ているようだし、パターと同じで中々面白い存在ではないだろうか。

ネガティブな羅列だけれども、実は手にするとこれがすこぶる良い。カスタムフィット・パターデザイナー カーク・カリー(KIRK CURRIE =KC)って言う方は全く存じ上げなかったけれども、すこし軽く考えていた自分が恥ずかしい位、ヘッドの出来は良く感じる。よくある鋳造ボディの、フェースミルドパターかなと思っていたら、どう見てもフルミルドだし、構えるとヘッドの大きさは小ぶりながら自然で、3本のサイトラインもそれを邪魔しない、むしろアライアメントが取りやすい良いバランスで彫刻されている。ボールとのバランスも抜群だ。センターシャフトはソリッドな打感のイメージだけれども、深いフェースのミルドはこちらも絶妙な塩加減で右手へのフィーリングを怠らない。残すべき震動はちゃんと残し、いたずらに柔らかいだけではない。マーケット的には成功だったとは言えないと思うが、大変完成度の高いパターと感じる。先端のみが細く仕上げられたシャフトも影響しているだろうけど、このあたりにも、いい加減に作ったものではなく、ちゃんとパターに求められる要素を検証し、テストされて作られた、きちんとした道具であることが容易に想像できる。

そして、このパターの最大のポイントはウエイトシステムにある。ヘッド側には3段階の錘が用意され、ヘッド重量の変化が可能だ。ここまではよくあるシステムなのだけど、このKCはここからが違う。グリップ側にも錘を入れる事が出来るのだ。こちらは15g〜100gまでの6段階、カウンターバランスが楽しめるというわけだ。最近良くバランスなんてあまり気にしない方が良いと聞くことが多いけど。僕はショートゲーム全般において、バランスはとても重要な要素と感じている。これがパター1本で自在に操れるのだからとても楽しい。ヘッドもシャフトも長さもグリップも同じだから、バランスを変えることによるボールの転がりや、フィーリングの違いなどが定点観測できるからだ。若干の面倒くささはあるものの、錘を変化させることで、全く性格の違うパターに変身する様は、ある意味今までの概念を壊してしまうほどだった。

もう一つ、パターにおいて手元重量の重要性を気づかせてくれたのもこのパターかもしれない。グリップ側を重くすることで総重量を上げ、慣性モーメントを上昇させる。同時に、ヘッドを軽めに設定し操作性を確保する。この効果は予想以上で、手元をなるべく動かさない事でヘッドを大きく動かすこと、手の細かい動きのブレを解消し、ヘッド軌道を安定させること、芯を外した時のフェース面のブレを最小限に抑えることなど、とても有効な効果を得ることが出来た。
苦言を言えばそのグリップとシステムの錘が少しチャチなところ、それとグリップ交換の術が無いこと。グリップは革巻風で柔らかく、ややファットな印象だけれども太すぎることはない。市場にはスペアのグリップがリリースされていないので、これを交換する時はどのようにすればよいか非常に悩むところではある。それから些細なところだけれども、これら部品を入れる袋はとても質の高いものなのに、この部品が実に安っぽい。見えないところだけれども、それだけに安っぽいのは御免蒙りたいところだ。
一世を風靡し、今もかつてのモデルはコレクターを魅了してやまない、Wilsonの底力を感じずにはいられない逸品ではないかと思う。キャスコの傘下に入ったようだけれども、ウエッジもあの千葉氏のグラインドが入った物が出ているようだし、パターと同じで中々面白い存在ではないだろうか。
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