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極(きわみ)のスラント

2010年11月11日(木)
パター好きにはスラントネック好きが多いらしく、もちろん僕もご多分に洩れず、一番好きなネック形状と問われれば、ショートネックとあわせてこのスラントネックと言うに決まっている。スラントはとても造形的に美しく、構えた瞬間から繊細なタッチが出せそうなイメージを持たせてくれる。案外セールスには結びつかないのだけれど名機が多いのもスラントならではという感すらする。僕が所有しているものでも、MIZUNO、GaugeDesign、CAMERON、Bettinardi、PINGと其々形状は微妙に異なるものの、しっかりとラインナップされている。その中で、僕が極点と考えているのがこのKatuYamamotoのスラントネック、【Model 9712】となる。仕上げの美しさは言うまでもないが、ため息が出るほどの美しいガンブルー。なめらかで艶やかな上質の漆を思わせる見事な蒼。後にも先にもこれほどのブルーは無いと思える。



別のパターで自分でガンブルー処理した時に感じたことだけど、もちろんこの処理は下地が肝心であり、女性の化粧の様に元々の肌がきれいでないと、上手くこのブルーがのらない。それだけに幾重にも重ねられたこの被膜の美しさと同時に、透けて見えるような鉄の肌の見事さも感じる事が出来る。見事な協奏曲としか言いようがない。


もうひとつ。このスラントネックの素晴らしい点は、この微妙に付けられた角度である。下にCAMERONのスラントを掲載しているので比較して欲しいが、ネックの立ち上がりに微妙に角度が付いているのがお分かりかと思う。



トップビューを見て頂くと更にお分かりいただけるかと思うが、この角度がともすれば少し下に向かってフレアに感じてしまうネックの見え方を、見事にスクエアに矯正している。更にはすっきり感が増して、繊細なタッチを出せる雰囲気を醸し出してくれる。



もっとも最大のアドバンテージはその重心角にあるだろう。このパターのS.Sは正しく真ん中にあるし、当然この形状でもフェースバランスに限りなく近くなる。スワンネックなどの複雑な形状を取らなくてもこの事が可能であるという事は、かなりエポックメイキング的な事だと思う。

形状の美しさと、道具としての機能の高さ。あまりにお見事すぎて、実戦に持ち出せないのだけが欠点か。
Posted by masan72pt。 at 12:03  / 日本の匠  / この記事の詳細
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MassyKuramoto モデル

2010年07月05日(月)
道具への造詣が非常に深く、度々誌面にも紹介される倉本昌弘プロ。マッシーモデルはドライバーから全てあったと思いますが、どれもその後のクラブに大きな影響を与えています。これは以前もご紹介したパターですが、ブリヂストンから出されたパーソナルモデル。ブレードタイプのオードソックスなパターに、ややショートレンジのクランクネックが付けれられた物です。



実際見ると以外にもシャープさは無く、むしろ丸々とした印象すら受けます。これは同じような形状のベティナルディのMC-10等には全く見られない傾向で、どちらが良いかは好みの問題かもしれません。但し、パターの精度としてはMC-10が優れていると思います。ちなみに、このオリジナルモデルは(紹介しているのはブリヂストンのレプリカモデル)KITADA GOLD DESIGNの手によるもの。そしてオリジナルは実寸などが全く違うモデルであり、全くの別物であるという事です。オリジナルモデルもいつかご紹介できると良いのですけどね。
Posted by masan72pt。 at 17:28  / 日本の匠  / この記事の詳細
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TPA18 Type2

2010年06月11日(金)
TPA18、今年に入っての3ラウンド全てに使っている。この時期に3回しかラウンドしていないことは置いておいて、月に1回もラウンドしない僕にとって、ファーストタッチでどれだけ距離感が出せるかが、1日のパッティングの成否を決定すると言っても過言では無い。そういう意味で、このTPAは非常に感覚的な【なにか】、を持っている。これはパターのトータルでのスペックの高さであろうし、バランスの良さだと言える。もっとも、HCが20前後の人間が、えらそうに言っては失礼、というかおこがましいけど。



前回も書いたけど、ファーストステップまで約9インチの柔らかいシャフトも非常に感触が良い。ウッド用のシャフトだけれども、挿入長が長い為か先端はしっかりしつつ、適度な柔らかさ、ボールを押し込むような粘りが感じられる。見た目と違い、ある程度オートマティックに打っていけるのはこのシャフトと、ヘッド重量からくる慣性モーメントの高さからだと感じる。

ラインの色付けも考えたけれど、やはりシンプルなものが似合いそうだ。トップブレードだけ白を入れようか思案中だけど。
Posted by masan72pt。 at 12:25  / 日本の匠  / この記事の詳細
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ROSSA C`ORSA

2010年02月06日(土)
イタリアの跳ね馬といえば言わずと知れたフェラーリ。スーパーカーブーム世代(っていうのかな)ど真ん中の私には、正しく憧憬ともいえる“赤”であり、同じく憧れの地、イタリアを象徴するカラーでもあります。フェラーリの赤は“ロッサコルサ”と呼ばれていますが、前回ご紹介させて頂きました美しいパターヘッドには、このロッサコルサ、【疾走する赤い跳ね馬】が入れられています。



SUS304、スエーデン(製)という素材を表したシンプルな刻印に入れられた赤がそれです。赤色はともすれば下品なイメージを強調してしまうきらいがありますが、ヘッドデザインとともに美しく磨きこまれたステンレスの質感が絶妙に調和し、気品ある美しさを醸し出しています。装飾にこだわりすぎたパターが氾濫する今では、そのシンプルさ、ある意味原点回帰ともとれる見たまま、素材のままの美しさにこだわった作品と思います。



快くお写真の掲載をお許し頂いたを所有者のmiya様、そしていつもお世話になりっぱなしで、今回も写真をご提供頂いた制作者様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。
Posted by masan72pt。 at 10:02  / 日本の匠  / この記事の詳細
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TPA18

2010年01月12日(火)
何度かこの形状は私のブログに登場している。私はこの形状がとても好きなのだ。流れる水のような滑らかなネックラインと、それを受け止める大地の様な、どっしりとして、しかも繊細なラインで構築されるヘッドのコントラストの見事さに、いつもいつも魅了されてしまうのだ。



このパターは名品と呼ばれるいくつかのヘッドの礎になったもの。かの最年少賞金王がアマチュア時代に使用していたパターと同型と言えば、いやが上でもその完成度の高さが分かるかと思う。グースは軽めで、バックスイングが引きやすい上に、目標にフェースが合わせやすい。ただ、シビアな、それこそ寸分の狂いも許さないようなセットアップの厳しさはない。ギリギリの緩さ、というかデザインの見事さとしか言いようがないバランスがある。



今回は、自分で組んでみたのだけど、レディースのウッド用シャフト、ファーストステップまで10インチある柔らかいシャフトに、先端を5mmほど余して挿入。110g、46インチなのでカット後は100gを切るが、ヘッドが354gあるので十分なバランスと総重量は確保できたと思う。柔らかいシャフトは自然ストロークのスピードが一定してくるはずで、僕の目指す、等スピードのゆっくりと、かつしっかりとヒットするストロークの役に立ってくれるはずと思う。欲を言えばカウンターバランスを試したかったのだけど、グリップはお気に入りのゴルフプライド、ツアートラディションで62gとまずまず重量はあったから、まずはノーマルな状態を楽しんでからと思い直した。打感はカツンと気持ちよく響く感じが、距離感を養うに最適なイメージを出してくれる。柔らかいだけでも、固いだけでもない、その丁度よさは金属の、それも塊からでなければ得られない感触と思う。303ステンレス丸棒という、インゴットよりもさらに無垢な素材から削りだされた、贅沢なヘッドのみが持つ特権ではないだろうか。



最後に一つだけ、これだけ素晴らしいヘッドなだけに残念だったのがネックとの繋がりがちょっと僕の好みから外れていたことだろうか。若干平板で立体感が薄く太いところは、一方で力強いストレートなボールイメージを出すかわりに、他方繊細で微妙なタッチを出すには向いていない。デザインもど素人なら、ゴルフの腕前もど素人の私が言うのは生意気でもあり、失礼かもしれないが、此処まで素晴らしいヘッドにはそうそうお目にかかれるものでは無いから、逆に目が厳しくなってしまったかもしれない。


ともあれ、L型をお考えの方、TPA18で検索頂ければYオクに商品はあります。僕的にはオデッセイのNo.9も悪くは無いけど、これを見たら到底買えないなと正直に思います。美しいパターが好きな方なら手に入れて下さい。ちなみにリンク頂いている“連続スリーパット2”さんのブログには、このヘッドをGFさんのところでチューンされた、更に素晴らしいパターの写真もあります。こちらもぜひ。
Posted by masan72pt。 at 10:25  / 日本の匠  / この記事の詳細
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