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TT699 創業者オーナーの教え【120】 富嶽CC建設裏話(27)
【2011年03月14日(月)】

 創業者オーナーの教え【120】 富嶽CC建設裏話(27)
    
    パイロット道路をつくる(2)

あの地形は、逆に言うと素人集団だからできた土木工事と言うことができそうです。ゴルフ場建設等大規模開発に関しての指導要綱ができる前に許認可を取っていた物件でしたが、その後各県が指導要綱を策定しました。

その内容からするととてもゴルフ場建設ができる場所ではないことに成ります。指導要綱ができればそれに準じて担当技術官は指導します。土木建設の専門家は指導に対して反論しません。施主ではないので指導に従っていた方が安全だからです。

安全ばかりではなく工事費が上積みになり土木建設会社としては、良いコースを作る前にビジネスで利益を出さなければ成らないからです。できる範囲の中で良いコースを造れれば良いという程度ですから、建設会社では良いコースができなかった物件です。

何故ならば、パイロット道路、工事用道路を造れば、70%が土砂を被ることに成る地形でした。谷を埋めないとコースにはなりません。そんなことで工事用道路を張り巡らしたら、指導要綱の40%の緑地帯を残すことが物理的に無理なのです。机上の論理です。

我々社員は建設を業としていません。たまたまオーナーが持っている土地に大きな庭を造っているに過ぎないと言うこともできます。県の指導は建設を業としている会社に対して有効ですが素人集団が自社の土地に庭を造るのには有効ではない?のです。
富嶽CC建設統括責任者(当時) 瀧澤 十三三


TT698 創業者オーナーの教え【119】 富嶽CC建設裏話(26)
【2011年03月07日(月)】


 創業者オーナーの教え【119】 富嶽CC建設裏話(26)
    パイロット道路をつくる(1)

今から考えて見てもあれだけの急峻な深い沢があり、工事用道路をつくるためのパイロット道路切り開くのにPC200パワーショベル一台分の幅も取れない直角に近い崖です。掘削した土砂が50m下の谷に落ちで行くばかりです。

外部からベテランのオペレーターを採用しておりましたが、そのベテランだけに不安があります。過去の経験から大胆なことをしでかす可能性が高いからです。しかも他人の意見を聞かないと言うベテランの悪い癖があります。

そこで社内随一最も信頼おける社員を選んで、図面を片手にその難所のパイロット道路が開通するまで細心の注意をしながら(万一ショベルの足場が悪くて崩れたら、重機もろとも50m下の谷底に落下して死亡事故になります)小一日張り付き指示完成させました。

心配しているとカラスが崖の途中に巣でもあるのか煩いほど鳴いて気味が悪いほどです。オペレーターも慎重の上にも慎重に操作しています。本当に落下したら、一巻の終わりになってしまいます。工事全体がストップします。統括責任者である私の責任です。

このパイロット道路は、最も心配した場所です。従って好天が一週間続いた頃を見て一番のベテラン社員を指名し、付っきりになって何とか重機が通れる道を確保することが出来ました。今ではそんな難所も谷が埋まり完成後は名物ショートホールになっております。

このパイロット道路は谷の深さが稜線から60mくらいありました。稜線には赤道がありますが、境界線ですから掘削する事はできません。そこで稜線から10mくらいのところのパイロット道路を通すことにしました。
富嶽CC建設統括責任者(当時) 瀧澤 十三三




TT697 創業者オーナーの教え【118】 富嶽CC建設裏話(25)
【2011年02月28日(月)】

 創業者オーナーの教え【118】 富嶽CC建設裏話(25)
    
     運の良い人の集団にする


最も安定した姿の富嶽が眺望できる場所は神聖である。その場所で仕事をする人達の集団は運の良い人達の集まりである。そしてその最高指揮官であるオーナーは最高の運の良い人でなければならないし“キミとK君”も運の良い人である。

そして私ほど“運に恵まれている人はいない”と言うのが口癖でしたそしてその運のよさを具体的に示すのでした。事実オーナーの今日までの経歴をお聞きすると正に運がよかったと言えることが多く、今日の財を成したとも言える人でした。

その影で大変な努力した事は間違いないことですし、歴史に学んでそれを自分なりに咀嚼解釈して、考えに考え抜く人でした。その努力が運を引き寄せたとも言えると思います。キミにも苦労掛けたから秘伝を教えるが、仕事は成功するまでやれば失敗はない。ということでした。松下幸之助が言った言葉ですが、オーナー自身そう信じていましたから感激してお聞きしました。

ある社員が、作業を終えて重機から降りるときチョットした不注意で、考えられないことですが指をねじり骨折してしまいました。気が緩んでいたこと仕事が終わりヤレヤレと浮かれていたこともあったと考えられますが、病院に行って治療すると同時に原隊復帰と言う事になりました。

その様な軽率な人間を神聖な職場に一人でもいると伝播する。運の悪い人は排除すると言う決断です。それだけ気配りをしていたから運の良い集団であり続け、あれだけの難工事でありながら全く無事故でプロジェクトが終了することが出来ました。

役所に届け出ている統括責任者は、オーナーではなく私ですから確かに運が良かったと今でも思います。
富嶽CC建設統括責任者(当時) 瀧澤 十三三


TT694 創業者オーナーの教え【117】 富嶽CC建設裏話(24)
【2011年02月07日(月)】


 創業者オーナーの教え【117】 富嶽CC建設裏話(24)

飛ばし屋に対応しないと・・・

近い将来距離の短いホールは面白くなくなる・・・・
食生活が豊かになり平均して身長の伸びと強靭な体力、飛ぶゴルフボールの開発競争と製造技術の進歩、飛ぶドライバーや飛ぶアイアンの素材開発と技術開発によってドライバーの次の選択はピッチングと言う事になりかねない。

そうすると距離の短いゴルフ場は面白さに欠け、ゴルファーから敬遠されるゴルフコースになることが予想される。用地を買い増して改造工事ができる余地が有れば良いが、ゴルフ場周囲が開発されていて先ず不可能な状況になっているだろう。

いずれにしても、距離を長く取ってバックティを造成しておく必要がある。それでも距離が不足する事態になった時の事を考えて、どのホールを延ばすか考えて置く必要があると距離に関して先ず現段階で日本一の距離を確保することを目指して設計しました。

コース完成時の距離は7504ヤードで日本一の距離を確保しておりました。それとティグランドは基本的にフルバック、バック、レギュラー、シニア、レディースの5箇所を作りました。

若者の飛距離を確保すると同時に、シニアとレディースティは優しさとサービス精神がなければならないと、思い切って前方に配置しました。フルバックから200ヤード飛ばしてもレディースまで届かないホールもあります。
富嶽CC建設統括責任者(当時) 瀧澤 十三三



TT693 創業者オーナーの教え【116】 富嶽CC建設裏話(23)
【2011年01月31日(月)】


 創業者オーナーの教え【116】 富嶽CC建設裏話(23)

   会長は植栽が大好き!

植栽により、ホールの雰囲気が変わりソフト化する。緑は自然を表現し人間の心を癒す。植栽工事がゴルフ場を引き立てる事は間違いない。然し、荒造成の段階では植栽はできない。荒造成が完成した段階から植栽工事に掛かれる。

特に注文していた大木がトレーラーで運びこまれると忙しい。

一度植えたらそう簡単に植え替えができない大木の場合は、植える場所の選定が最も重要になって来ます。借景との関係もありますが、もう少しホールの右側が良かった・・・と植えた後で気付いても我慢しなければならないことになります。

そうならない様に運びこまれた樹木を見ながら何度も何度も場所決めをします。それこそあらゆる方向から見て決定するのです。グリーンの近くに植える場合は戦略的且つ美感上、更に落ち葉等樹木による影響、また日陰ができて、グリーンに影響を与えないか考える。

富嶽で、会長が場所を決めない樹木は皆無に近い。ほとんどは会長の意思でそこに植えられているのです。どうしても2〜3日現場を離れなければならないとき、私が植栽を任されたときがたまにありますが、自分自身が担当して見てその場所を決めることが大変でした。

何故其処の場所なのか? 樹木の顔がちゃんとお客様に向いているのか? 樹木の間隔は将来生長した特にも問題ないのか? 植栽の型が守られているか? 会長が戻ったときに決めた理由を説明しその点検を受けます。

日頃会長の側にいて、指示がなくても会長が何を考えておられるか判断して、作業の進行に合わせて段取りをしていましたから、大体のことは判ります。時にはその場で判断を求められることもたびたびありました。

あの樹木の顔はどちらで、後ろがどちらか、植栽の樹木が無理なく素直に立っているか、幹と樹木全体の芯が通っているか?テストを受けておりました。3箇所のゴルフ場で何万本の植栽の中で質問され、免許皆伝に近いところまでは認められていました。

その経験が英国でも、米国でも生かすことができたと思います。特に英国では大型台風で倒れた樹木を起して根付かせたことは、英国の地元紙取上げられたことがあります。英国では倒れた大木は用材にするか切って捨てるのが習わしでありそれが当たり前でした。
富嶽CC建設統括責任者(当時) 瀧澤 十三三





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