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日本人が好む石畳の小路(こみち)。
[2010年01月25日(月)]


シェーンブルク城 ライン


古い歴史ある旧市街地を散策してみて
欧州人と日本人の好みってやや違うのかな?
と思う時があります。

今、ヴュルツブルクから仕事の依頼がきているので、
今日はドイツについてちょっとお話したいと思います。
皆さまもよく耳にされるでしょうロマンチック街道。
ヴュルツブルクはその北の玄関口となる町で、
南の玄関口、白鳥の城でお馴染みの
ノイシュヴァインシュタイン城も近いフュッセンの町まで
全長350kmの街道です。

その中、ギルド商人たちが築いた中世の城壁都市ローテンブルクは
街道で、日本人が最も訪れる街です。
ローテンブルクの城壁内は、半日あればすべて歩けて
しまう小さな旧市街地です。中世の趣が至るところに
残されている確かにロマンチックな街並みです。



しかし街道中に記された他の街はすべてがローテンブルク
のような趣にはない。
どこがロマンチックなの? 
とその言葉から抱いたイメージとは違うと感じる旅行者たちも
多いかもしれない。

ここで私たちは、ロマンチックという言葉の深い意味、
そのニュアンスの違いを知る必要が出てきます。
ロマンティシズムとは自由な空想や感情を文芸上に表わす言葉
として18世紀頃から用いられるようになりました。
例えば英国の詩人ワーズワースはその代表的作家のひとり
でしょう。古典主義に反した言葉ですが、
しかしその舞台は産業革命によって壊されていない自然の森や
古い中世のたたずまいです。

実はロマンチック街道はドイツ語でロマンティッシュ・シュトラッセ、
これを直訳すれば、ローマンな街道、つまりローマ人が築いた
交易ルート、神聖ローマ帝国に至るまでの痕跡が残る街道と
いう意味になります。
私たち日本人が抱くロマンチックという言葉のニュアンスとは
やや違うようです。

ローテンブルクから街道を南へ下ると同じような城壁都市として
知られるディンケルスビュールという町があります。
ロマンチック街道の旅では有名な観光地でもあります。
国の重要文化財となる建物が多く残されているこの町
ですが、マルクト広場までの通りは、道幅が広く、
それこそ「いったいどこがロマンチックなたたずまいなの?」
と、おっしゃる方もいるでしょう。

つまり日本人にとって道幅のスケールというのは旅を
感じる上で、大事な要素のひとつなのかも知れません。
むしろここは、町を囲む城壁の外を散歩される方が、
中世のロマンティシズムを抱かせてくれるようです。

観光立国ドイツにはメルヘン、ゲーテ、古城など、
名称が付いた街道が観光ルートとしてあります。
もちろんライン河に沿った古い街並みを散策するのも
素晴らしいですよね。

でもどこに行っても感じることは、石畳の細い路地が
交差する中世の面影を偲ばせる、静かで小さな村々こそ、
私たち日本人に旅の安堵感を与えるものはないようです。
これは北米人も我々と同じ感性かも知れません。
彼らも石畳の小路を歩くだけで感激しては写真を撮りまくる。

以前にもこのサイトでご紹介しましたが、
ドイツにはかつての古城や修道院がホテルになっているところも多い。
現在では200近くの古城ホテル(Schlosshotel)が国中に点在している。
その中でも意外に知られていないのが、フランクフルトから
ライプツィッヒに向かって2時間、アイゼナハの町を見下ろす
ヴァルトブルク城です。
ワグナーのタンホイザーの舞台となった城であり、
ゲーテの痕跡、そしてルターが新約聖書を訳したと
言われる11世紀からの名城です。
この城壁内の建物の一部が改造されて、
現在はホテルになっています。


ドイツ、久し振りに中世への旅がしたくなった。
仕事を終えたら、またちょっと横道にそれてみよう。

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Posted by Masa Nishijima &Team Masa at 20:19 | この記事の詳細
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